2007年02月27日

Spiritual "SPERM"(新作)

深く交わりあってひとつになりたい。
未来永劫、離れないように。
深く深く繋がって、ずっとそのままで。

互いの魂を感じていたい――。

どうしようもなく、互いに焦がれる時がある。
戦場で戦いのことだけを考えている時はまだいい。
血生臭く泥臭い野生を剥き出しにして戦いを終えた時、ふと。
体の奥底から込み上げてくるものがある。

獣が首を擡げる瞬間だ。



あの男が部屋を訪ねてくるのは、いつも人目を忍ぶ夜中だった。
闇に紛れて、高耶が眠っていないことを知っているかのように。
高ぶった熱を静めてくれる相手を待っていることを、男は見透かしていた。

2回のノックの後、部屋に音もなく滑り込む。
後ろ手に鍵を閉める音がやけに響いた。

それが、始りの合図となる。



シャワーも浴びず、服も着たまま。
喰らいついてくる男を高耶は好きにさせた。
唇といわず舌といわず噛み付くような激しさでキスを仕掛けてくる。
ずっと吸い付いて離れず、かと思えば緩急をつけて高耶を翻弄する。
「は……っ」
キスだけで息があがる。
たったこれだけで下肢が疼く。
舌と舌を深く絡めれば、互いの魂をその身に受け入れているようで、異様に興奮する。
血温が上昇する。欲望が増大する。加速する。

男は言葉もなく、顎を痛いくらいの強さで掴み、決して獲物を逃さない。
息苦しい、窒息しそうな快感と苦痛。
もっと得たくて、男の首に手をやった。
そして、ぐいと強く自分に引き寄せる。

おまえとオレの間に、隙間なんていらない。

自ら仕掛けた。
舌を喉奥まで入れて、オレの存在でいっぱいにしろとばかりに。
おまえをオレで埋め尽くしてやりたい。

しかし、男の手腕は高耶のそんな思考でさえ粉々にしていく。
口内の性感帯を突かれ、犯されて、思考がかすんでいく。
まるでセックスそのものみたいなキスだ。

受ける高耶のくぐもった声は、徐々に悲鳴のようになっていく。
互いの腰を密着させれば、高ぶったものがぶつかった。
服の上からでも形がわかるほどに。
相手の色と形を想像する。体にあれほど染み込まされたものだ。思い描けないはずがない。
「なおえぇ……ッ」
高耶の声が切迫さを増す。
上も下も、擦りつける速さが加速する。
二重に挿入されているみたいで気がオカシくなる。
「……も、もぅ、イ……ッ」
「……っ、く」
微かに男の声が耳に届いた。
爆発する。

直接触れずに昇天した。



ふたりは息も荒く、互いに見つめ合う。
今は言葉はいらなかった。
剥ぎ取るように濡れた服を脱ぎ、傍らのベッドに沈み込む。

この後は、洪水のように男の言葉と体液を浴びるに違いない。

魂と魂を重ね合わせ、互いに孕ませ合い、精神を生み落とす――。



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2007/01/20 脱稿
2007/02/27 改稿

Bleeding Heartさんのキスイラストから想像を膨らませたものです。
うちが先に載せてしまってすいませんが;謹んで贈呈させて頂きました。
普通触らずにイかねーよと思いつつも、精神でイクとかキスだけでイったっていいじゃないか。直高だものw
posted by akiya at 22:15| ミラ小説アーカイブス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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